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C型肝炎肝臓ガンの時代は終わった-第一章(2)


やつとわかったウイルスと肝炎の関係
急増する肝臓ガンの死因とは?
肝臓ガンによる死亡者は、一九七○年代初めまでは年間一万人未満だったものの、その後急速に増え続けて、九八年には約三万三四○○人にも達しました。
これは肺ガン、胃ガンの死亡者数に次いで三番目に多い数字です。ただし、ここ二十数年間の肝臓ガンによる死亡率の増加は、実に三倍以上にもなり、そのほかのガンをはるかに上回っていることが問題です。
こうした肝臓ガン死の急増を背景として、(社)日本肝臓学会では九九年の五月にはじめて、『肝がん白書』を刊行しました。これは、国内最先端の医療機関の医師・研究者たちの報告を中心として、肝臓ガン撲滅が国民的に取り組む課題であることを強くアピールしたものです。
この白書の冒頭では、「向こうおよそ一○年間は肝臓ガンによる死亡者の増加が続くと予想される」と警告されています。さらに、重大な問題として指摘されているのは、肝臓ガン患者の実に九五%は、C型肝炎ウイルスウイルスならびにB型肝炎ウイルスの持続感染者であるということ。ほかにもウイルス性肝炎は数タイプあり、薬物性・アルコール性の肝障害も危険ではありますが、肝臓ガンの温床となる病気は、現実的にこの二つに絞られるといことです。
すなわち、C型・B型肝炎ウイルスよる肝炎の慢性化から、肝臓の細胞が壊死(細胞や組織の死)して肝硬変が進行し、およそ三○年ほどかけて最終的に肝臓ガンへ至る……これこそ、現在の日本にみられる、典型的な肝臓ガン死のパターンといって過言ではないでしょう。
しかも、注目すべきなのは、先にあげ九五%の肝炎ウイルス持続感染者のうち、実に八六%もの患者がC型慢性肝炎をひきおこしている、ということです。 「C型肝炎肝臓ガンの時代は終わった」より抜粋

    2008-06-20