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メタボ撲滅へ「野菜を食べよう」-日本栄養士会


 日本栄養士会は8月31日、「野菜を食べよう-メタボ撲滅-」をテーマにシンポジウムを開いた。冒頭のあいさつで会長は、「食習慣の多様化で情報が混乱し、どんな食生活が正しいか国民は分からなくなっている」との認識を示した。その上で、こうした現状を踏まえ、日本栄養士会として今後数年間、「野菜の摂取量を増やしていこう」というキャンペーンを行うことを宣言。このシンポジウムがそのスタートになるとした。

 シンポジウムには、栄養士や一般市民など300人以上が参加。
 まず、国立がんセンターがん予防・検診研究センターの予防研究部長が、「野菜・果物とがん・循環器疾患との関係」をテーマに講演した。
 部長は、がんなどの病気予防効果について、▽数多くのヒトを対象とした疫学研究で一致したデータが示されている▽動物実験データも支持している▽どうしてそうなるのか、メカニズムの説明が可能-の3条件がそろったときに初めて、科学的根拠があると言えると説明した。

 その上で、現状で科学的根拠が示されている事例として、毎日の食生活に野菜・果物を取り入れることが、脳卒中・心臓病・高血圧などの循環器疾患の予防には有効であり、口腔・食道・胃などの部位のがん予防にもおそらく有効と思われることを挙げたが、野菜・果物のどの成分に効果があるかはよく分かっていないとした。

 また、がんについては、野菜・果物の摂取が不足しないことが重要であり、たくさん取れば予防効果が大きくなるというわけではなく、逆にサプリメントなどで特定成分を取り過ぎると、リスクが上がってしまうと指摘。さまざまな種類の野菜・果物を食生活に取り入れることを推奨した。

 続いて大妻女子大家政学部の食物学科長が、「わが国の野菜摂取実態と野菜の役割」のテーマで講演。野菜の役割として、▽栄養機能▽味や色などの感覚機能▽老化の調節などの生体調整機能-の3点を挙げた。
 また、現状では野菜の摂取と健康との関連が特定の成分では説明しにくいことから、「複数の品でトータルの野菜の摂取量を満たすことが健康と深く関連を持っている」と述べた。

 さらに秦野市こども健康部健康づくり課の管理栄養士が、「食を通した健康なまちづくり-地産地消と食育の推進-」をテーマに、神奈川県秦野市で行われている生活習慣病の一次予防などを目的とした「地場産野菜推進事業」を紹介した。


Author : 医療介護CBニュース    2009-09-08