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治療薬の副作用を知る

副作用がない医薬品はありますか?

治療薬と一般市販薬品の薬効がある限り、副作用がない医薬品というものはないといってもいいでしょう。 副作用といっても、眠くなるような軽いものから命にかかわる重いものまでいろいろなものがあります。だれもがちょっと胃がもたれるからと飲むような胃腸薬にも、のどが渇くといった副作用があり、精神安定剤であれば、めまいがしたり、使用頻度が多くなれば妄想が始まったりします。どんな感染症にも処方される抗生物質ですが、これには腎障害、難聴、胃腸障害といった副作用があります。ごくありふれた市販の目薬ですら、防腐剤が角膜を傷つけることがあります。鎮痛剤で命を落とす可能性もあります。米歌手マイケル・ジャクソンさんの死因を巡り、鎮痛剤の過剰摂取との関連が注目されており、米国では睡眠薬などを体調に服用して命を落とすスターが相次いでいます。風邪薬や消炎鎮痛剤を飲んだことがないという人はいないでしょうが、これも服用すればアレルギー、肝障害、胃腸障害といった副作用を伴います。これだけ手軽に飲める風邪薬ですら、副作用が出るのであれば、それを緩和する方法はないだろうかという視点に立って、研究開発が必要です。現有薬品と共存して、可能な限り薬品の副作用の予防、緩和、解消に役立つことがKHLの一つの研究テーマであり、その成果も上がっています。

参考資料  一般用医薬品 副作用
種類 副作用・毒性
風邪薬 肝機能障害(肝炎、倦怠感、食欲不振、吐き気、発疹、黄疸、尿が褐色)、血小板減少症、
間質性肺炎(空せき、息切れ、呼吸困難)等 *風邪の諸症状との区別が難しい
アナフィラキシーショック(服用後すぐにじんましん、顔色が青白くなる、冷や汗、息苦しさ)、
スティーブンスジョンソン症候群(高熱、発疹、火傷のような水ぶくれ等の症状が全身の皮膚にでる)等
解熱鎮痛剤 肝機能障害(肝炎、倦怠感、食欲不振、吐き気、発疹、黄疸、尿が褐色)
腎機能障害(腎炎、腎不全、発熱、関節痛、むくみ、血尿、尿のにごり、尿がでない)、 
アナフィラキシーショック(服用後すぐにじんましん、顔色が青白くなる、冷や汗、息苦しさ)、
ススティーブンスジョンソン症候群(高熱、発疹、火傷のような水ぶくれ等の症状が全身の皮膚にでる)等
滋養強壮保健薬 肝機能障害(肝炎、倦怠感、食欲不振、吐き気、発疹、黄疸、尿が褐色) 
紅斑、発疹 等
漢方製剤 肝機能障害(肝炎、倦怠感、食欲不振、吐き気、発疹、黄疸、尿が褐色) 
間質性肺炎、喘息 等
鼻炎用内服薬 肝機能障害(肝炎、倦怠感、食欲不振、吐き気、発疹、黄疸、尿が褐色)、血小板減少症、
アナフィラキシーショック(服用後すぐにじんましん、顔色が青白くなる、冷や汗、息苦しさ)等
胃腸薬 肝機能障害(肝炎、倦怠感、食欲不振、吐き気、発疹、黄疸、尿が褐色) 等
腎機能障害(腎炎、腎不全、発熱、関節痛、むくみ、血尿、尿のにごり、尿がでない)、
アナフィラキシーショック(服用後すぐにじんましん、顔色が青白くなる、冷や汗、息苦しさ)、
スティーブンスジョンソン症候群(高熱、発疹、火傷のような水ぶくれ等の症状が全身の皮膚にでる)等

治療薬と一般市販薬品の副作用は、なぜ出るのでしょうか?

治療薬と一般市販薬品に副作用はつきものだといわれていますが、その最も大きな原因は、人工的に化学合成をし、単一化した物質を作って薬にしているからなのです。なぜ単一化するのかといえば、薬効を高めるためであり、化学構造を同じにすることで有効成分を均一化し、安定性を確保して大量生産を実現するためなのです。 どうせなら副作用を減らせば良いと思うのですが、残念ながら製薬現場での開発目的は、量産がしやすいように「規格性、有効性、標準性」が求められています。つまり、量産体制に入っても規格通りの有効性を確保し、安定供給できるように、標準管理のしやすさが重要になっているのです。副作用に関しては、情報を開示すれば販売しても良いというのが、当面の世界的な共通ルールであり、多少の副作用は病気を治すためなら目をつぶろう、というのが現状となっています。

治療薬と一般市販薬品の副作用は、薬剤によって解消できますか? 

治療薬と一般市販薬品の副作用を解消するために薬を投入して成功した例はありません。例えば、痛み止めの薬は胃潰瘍になりやすいので、同時に胃腸薬も使い、腎臓にも悪影響があるので、その薬も投入します。ところが、一つの薬の副作用を他の薬で解消することはほぼ不可能であることが分かってきました。投入する薬によって新たな刺激を与えて新たな副作用が発生する可能性すらあるのです。世界中の薬剤の開発者たちが何に悩んでいるかというと、「有効性の強い薬よりも副作用の少ない薬の開発」だというのです。いかに副作用が大きな問題になっているかが分かります。

治療薬と一般市販薬品の使い方よって、副作用を避けることはできますか?

できるだけ使う薬の量を少なくすることが最大のポイントです。市販されている薬だから安全だ、沢山飲んでも問題はない、といった錯覚は避けなければなりません。①薬を使う時は、短期間に集中して使うことです。長く使っても問題がないといった発想は誤りです。②薬は、あくまで緊急手段として用いることが重要です。③薬を何種類も飲むと、想定外の副作用が出ることがありますので、医者や薬剤師としっかり相談してください。

副作用に関する情報というのはどこで手に入りますか?

以下のホームページにアクセスするといろいろな副作用に関する多くの情報が手に入ります。
「医薬品医療機器総合機構」(http://www.pmda.go.jp/
「薬害オンブズパースン会議」(http://www.yakugai.gr.jp/
「医薬ビジランスセンター」(http://www.npojip.org/

自然原料を使用した薬は副作用がありますか?

一律には言えませんが、自然素材原料を使用し、正しい加工と配合をしたものは人体に対する有効性と安全性は高いです。一方、自然材料を参考に利用する場合は、有効性と安全性に欠けている可能性があり、強い副作用もあります。一つの例として、インフルエンザの治療薬原料として使用されている材料をみてみましょう。それは、中華料理に使う八角(はっかく)を原料として抽出したもので、八角を食べて発病した人はだれもいませんが、八角から抽出した成分を化学合成した治療薬からは副作用がでるという事実は、何らかの問題を示唆しているような気がします。天然の状態では害がなくとも、化学合成の状態になると想定外の害が出る可能性があるというのは、非常に象徴的なできごとではないでしょうか。

薬品の副作用を解消するための専門家の展望は?

1996年アメリカ学会におけるアメリカ東部著名大学長の発言が参考になります:これまで世界中の薬品の開発者が最も頭を悩ませられたのは、薬効ではなく、副作用の解消です。現在、一つの治療効果実現に対して、数種類、数十種類以上の副作用がついています。リスクは大きすぎ、副作用は患者だけでなく、子孫にも深刻な悪影響を与えます。しかし、今までの研究方法、設計方法、哲学などにより、この問題の根本的解決は不可能と判断されました。私たちは別の角度から薬品開発に対する再認識が必要となりました。北米のインディアン、南米の原住民、中国伝統医療システム、インド・東南アジアの民間療法など、西洋200年の文明史以上の歴史を持ち、彼らは数千年来自らの民族の子孫繁栄のために疾病と戦い、健康維持に成功した有効な実績を持っています。彼らの歴史と成功を無視し、私たちは無知で再三重大なミスを犯す選択を一刻も早く改正すべきです。まず、現状と歴史の確認から、勉強を始めるべきです。アメリカのインディアンの伝統療法、南米の伝統治療、アジアの漢方理論システムの調査研究に集中しています。これは薬品の未来の光が唯一の入り口であることを予感しています。

漢方養生研究所(KHL)では、医薬品の副作用に対して何か研究を行っていますか?

漢方養生研究所(KHL)は、医薬品の副作用中にもっとも多い肝・腎機能損傷の問題に着目しています。それを予防または解消する可能性を研究・推進しております。

まだ中間報告ですが、2008年にアメリカのワシントンで開かれた「米国ガン研究協会例年研究会議」で発表された論文“消炎鎮痛薬の主原料”アセトアミノフェン(パラセタモール)“による肝臓損傷に対する「田七杜仲精」の保護作用”を紹介します。それはイタリアのミラノ大学教授が発表したもので、養生食品は肝機能を保護しながら治療薬の副作用を緩和するというものでした。末期ガンの患者の痛み止めには、同原料使用の鎮痛剤が大量に使われ、その主原料は肝・腎機能損傷の副作用があります。この研究成果は学会で大きな反響を呼びました。アメリカがん専門医による末期がん患者への大量鎮痛剤の使用は一般的ですが、肝機能損傷のリスクは大きく、躊躇するポイトになります。今回の研究結果は新の可能性を示し、大変高い評価を頂きました。

アセトアミノフェン(パラセタモール)は一般市販されている消炎鎮痛剤や風邪薬にも含まれている原料であり、この薬品の肝障害リスクを減少し、薬剤の効果を享受できる可能性が証明したことは、KHLの研究者にとってこれほど嬉しい報告はありません。

【漢方養生研究所は、養生学が人々の健康増進、疾病予防、闘病と回復へ応援の有効性と必要性、生活質の向上、社会の進歩への有意性に関する検証を続け、研究・開発、情報と知識の整理と普及へ引き続き努力をしています。】