
病を知る
肝臓病を知る

薬物性肝障害とはどんなものですか?

病気を治すためには、いろいろな薬が使われますが、本来の目的である病気を治すだけでなく、体にとってはむしろ害となるような毒性を発揮することがあります。
これが副作用で、特に抗生物質の使いすぎが大問題となっています。
肝臓は、体内にとりこまれた薬物を解毒して、胆道や腎臓から排泄する大きな役割をになっていますが、その能力以上の量が押し寄せてくると、解毒できずに体に回ってしまいます。
これには中毒性のものとアレルギー性のものとの二通りがあり、中毒性のものは、薬物そのものが肝臓を痛めて肝障害を引き起こすのに対して、
アレルギー性のものは、いったん肝臓にとりこんだ後でアレルギー反応が起こり、肝細胞が障害を受けます。
アレルギー性肝障害を引き起こすものとしては、抗生物質、市販のかぜ薬、細菌を殺すサルファ剤、結核の治療薬、甲状腺の治療薬、
糖尿病の治療薬、ホルモン剤など広範囲にわたっています。
やせ薬として売られたサプリメントを1週間飲んだだけで、肝臓移植しか助かる方法がなくなったケースもあり、自分の体は自分でしか守れないことに気がつくことが必要です。
※厚生労働省には、医薬品の副作用に関するホームページがあります。
詳しく知りたい方は、厚生労働省(www.info.pmda.go.jp)にアクセスしてみて下さい。

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