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  高血圧について  
     
 

概説
血圧は心臓から送り出された血液が血管の壁に与える圧力です。そして高血圧とは、その圧力が異常に高い状態のことです。高血圧より正常血圧は 130/85mmHgに近いですが、同日でない2回以上の血圧測定値は140/90mmHgを超えると平均より高値と考えられます。
長期間の高い圧力が血管にかかると血管の壁が厚くなり、硬くなります。やがて血管の一部分が狭くなって、動脈硬化に進んできます。血圧が 140/90mmHgを超えたら、心臓が血液を送りだすのに、より多くの労力が必要となるため、心臓が肥大し、心臓の壁は厚くなります。それで、心房や心室が正常に拡張できなくなり、十分な血液をとりこむことが難しくなります。そのため、心臓にかかる負担はさらに重くなります。
「サイレントキラー(沈黙の殺人者)」と呼ばれているように、高血圧症を罹ってもまったく症状が現れず、大切な臓器が損傷を受けてしまうことが多いです。 また、高血圧に伴って脳卒中、動脈瘤、心不全、心筋梗塞、腎障害などの発症リスクがあるとされています。

高血圧の診断
血圧は一日中同じ値ではなく、変動しやすいのです。医療施設での血圧測定は午前中であったり、午後であったりと測定時間が異なります。また、医療機関では血圧が高くなったり、そうでない場合は血圧が正常であることもあります。いわゆる「白衣高血圧」と「仮面高血圧」です。
血圧を測るときには立ったままで測定するのではなく、まず高血圧患者を座らせ、もしくは横になってもらって、5分後に測定します。それに、1回だけでは高血圧と診断することができません。ですから、少し時間をおいてからもう1回を測り、さらに別の日にまた2回を測定し、血圧の状態を確認する必要があります。測定した結果が140/90mmHg以上の数値が続いている場合は、高血圧だと診断されます。家庭での正常血圧値は低いために、家で測る場合は135 /80mmHg以上を高血圧とされます。脳卒中や心筋梗塞などの病気は朝起床後に多発するとされるため、早朝の高血圧管理が非常に大事です。また、動脈硬化の診断は脈波伝播速度計測で測定を行われています。腎機能や、血圧反射機能の診断が精密な設備で診断することは求められます。
もし、高血圧との診断がついた場合、血管、心臓、脳、腎臓など主要な臓器に対する高血圧の影響や、高血圧の原因を調べることが実施されます。また、高血圧患者に診察、心電図検査(ECG)、血液検査、尿検査などを行われています。

高血圧の症状
高血圧の患者はほとんど症状が見られません。かお色や体の調子は正常な血圧の人と同じです。しかし、重症な高血圧や長期間高血圧が続いたまま治療しないでいると、脳や眼、それに心臓と腎臓まで傷害され、頭痛、疲労感、吐き気、嘔吐、息切れ、不安感、視力障害だどの症状がでるのです。また、重症の場合は、脳浮腫が生じ、酷い頭痛や、傾眠、錯乱、痙攣(けいれん)、眠気、ついに昏睡(こんすい)さえ現れます。こういう症状が出ると高血圧性脳症と言われ、大変危険です。

高血圧の分類
高血圧は重症度によって分類されます。高血圧の治療がある程度、その重症度に基づいて行われるからです。高血圧に大きく分けて、本態性高血圧と二次性高血圧があります。
本態性高血圧は原因が明らかでない高血圧のことで、高血圧患者の九割以上を占めるといいます。特に40歳以上の高血圧はほとんどが本態性高血圧です。家族の遺伝での発症や、肥満、塩分、喫煙、アルコール、ストレスなど、様々な生活習慣が原因となるそうです。
二次性高血圧は全高血圧患者の10%以下ですが、種々の疾患により症候として高血圧を示すものをいい、原因疾患で一番多いのは腎性高血圧です。その外に、内分泌性、心血管性、神経性高血圧などがあります。
腎からのNaや水の排泄障害により体液量が増加し、血圧が上昇することが腎性高血圧の一つです。もう一つは腎動脈の狭窄で腎血流量が低下し、レニンアンギオテンシン系が作動し血圧が上がる腎血管性です。
それに、医師や看護士の前では精神的緊張により、血圧が上がる現象の白衣高血圧と妊娠に伴う高血圧があります。妊娠に伴う高血圧は妊娠前や妊娠初期と比較して、妊娠中の血圧は収縮期血圧が25mmHg以上、拡張期血圧が15mmHg以上血圧が高いことです。

高血圧の原因
高血圧の原因は80%は不明とされています。約40%が遺伝が関係しているとされ、そのほか生活習慣などが関係しているとされています。15%は腎性高血圧が原因で、残りの5%は副腎などホルモン異常によるものとされています。
遺伝が関係している高血圧症は両親が高血圧の場合、子供の半数が高血圧になると言われています。本態性高血圧は心臓と血管に生じた変化が幾つか組み合わさって、血圧を上昇させると考えられます。原因の明らかな二次性高血圧は腎障害(腎炎、腎損傷、腎動脈狭窄症等)より高血圧を引き起こすと考えられます。
内分泌障害や経口避妊薬などの薬物の摂取が原因で起きる二次性高血圧は高血圧の2%に過ぎません。
また、塩分の取りすぎも高血圧と関係あると報告されています。
その他、肥満、長い時間で座っている生活、ストレス、喫煙、アルコールの飲みすぎなどの生活習慣が高血圧の発症に大きく係わります。

高血圧の予防
高血圧の状態が持続すると、各臓器の血管が弱くなり、脳卒中、心臓病、腎臓病などの合併症の発症率が高くなってしまいます。高血圧になると早期治療が大切ですが、そんな恐ろしい病気にならないように生活習慣から予防することも重要です。
まずはライフスタイルを見直しましょう。
*減塩に努めること。1日7kg以下に。
*アルコールを控えること。1日あたり30ml以下に。
*喫煙数を減らすこと。もしくは禁煙。
*適正体重を維持すること。
*有酸素運動を実施すること。毎日30分以上に。(心血管病のない場合)
*野菜・果物を摂ること。(重度の腎障害のない場合)
*ストレスをためないこと。
*コレステロールや飽和脂肪酸を控えること。
また、カルシウムが不足すると、カルシウムを上昇させるホルモンが出され、血管に作用することで、血管が収縮しやすくなり血圧が上昇するとされます。カルシウムを摂取して血圧を下げるものではありませんが、1日600mlのカルシウムや十分の水分を摂ると良いです。
その他、塩分の代わりにカリウムをたくさん摂取すれば高血圧に効果的だとされます。カリウムは血管を広げる働きがあり、血圧を下げてくれる働きを持っています。昆布、わかめ、ひじきなどの海藻類以外、キウイやバナナなど、たくさんの果物でもカリウムが含まれています。
さらに、適度な運動をすると、新陳代謝が高まり、肺や心臓の働きも良くなるのです。代謝が良くなることで、血液も改善されるので、できるだけ体を動かしましょう。

高血圧の治療
本態性高血圧は治せませんが、合併症を防ぐような治療は可能とされます。しかし、高血圧を軽視せずに、専門医師の治療を受け、指導してもらうべきです。高血圧は代表的な生活習慣病であるため、生活習慣の改善から治療すると良いです。

*食事療法
1.減塩療法
体内に余分な塩分を溜めないことで、血圧が下がるので、体内に余分な塩分を摂取しないように、食事から摂取する塩分を制限することです。一般的に、高齢者は塩分の摂取で血圧が上昇しやすいので、減塩療法は効果的でしょう。1日摂取した塩分はできれば7kg以下が望ましいです。
2.カリウム摂取
カリウムは体内の余分な塩分を体外へ排泄してくれるので、降圧効果に繋がります。カリウムをたくさん摂取すると脳卒中の発症率が低くなるとされています。 また、心血管疾患の予防にも効果的だと考えられています。魚や牛乳、豆類、野菜、果物、芋類などにカリウムが多く含められています。
3.カルシウム・マグネシウム摂取
カルシウムの摂取量が多いと血圧は高くなりにくいとされています。また、マグネシウムの補給により血圧が降下すると言われています。カルシウムとマグネシウムをできるだけたくさんバランス良く摂りましょう。主なCa補給源は、乳製品、豆類、海草などがあります。
4.脂肪
いわしなどの青魚の魚油に含まれているEPA(エイコサペンタエン酸)には、動脈硬化を防ぎ、血圧を下げる作用があると報告されています。青魚の油っこい部分にEPAが多く含まれています。高脂血症を伴っている患者は動脈硬化にならないように、脂肪の摂取を控えましょう。

*運動療法
適度な運動は動脈硬化の予防に効果的であり、降圧効果も期待されます。体を動かすことで、降圧や、それにインスリン抵抗性の改善、中性脂肪(トリグリセリ ド)の減少がわかっています。毎日有酸素運動を30~40分ほどすると良いです。(高齢者の場合は心拍数を目安として表すと、110拍/分程度に。)ハイキングや、水泳、自転車、ジョギングなど張性運動は降圧療法に適しています。

*体重制限
肥満者と高血圧は密接に関係し、上半身に脂肪が多くつく場合は高血圧やその合併症による死亡率が高くなると言われています。ですから、適正体重を維持することがとても大切です。

*喫煙・アルコール制限
喫煙は動脈硬化に悪影響を与えます。アルコールの摂取は一時的血管拡張により降圧できますが、飲酒習慣は血圧を上昇させるとされます。アルコール制限を続くことより、血圧は下がるにで、高血圧を治療するのに、禁煙とアルコールの制限が必要です。

*薬物療法
高血圧の治療に使用される薬は降圧薬と呼ばれています。降圧薬の種類は色々ですが、患者ひとりひとりに適した治療方法を行う必要があるのです。医師と十分なコミュニケーションをとり、協力して治療プログラムを実行すれば、効果が高まります。降圧薬の血圧を下げる仕組みは、薬物の種類によって異なります。 一部の高血圧患者に対しては、段階的な薬物療法を行います。まず1種類の降圧薬で治療し、効果がなければ、必要に応じてほかの降圧薬を逐次的に加えていく方法です。治療効果が不十分な場合、薬物の併用、増量を行います。降圧薬を選択際に、患者の年齢、性別、高血圧の重症度、他の合併症の有無、その薬物に副作用が出るかどうかの確認、費用など考慮するべきです。

*漢方薬
症状にあわせて様々な漢方薬が用いられています。大柴胡湯、黄連解毒湯、柴胡加竜骨牡蠣湯、釣藤散、五苓散、七物降下湯などが高血圧患者に認められています。高齢者の高血圧症では八味地黄丸がよく用いられます。

*民間療法
動脈硬化の予防にオオバコ、クコ、クワ、柿の葉、羅布麻、アシタバ、アマチャズル、エビスグサ、ゲンノショウコ、ドクダミ、ヨモギ、チャなどを含むお茶は効果的だと言われています。

高血圧を含め、どんな病気を罹っても、早期発見・早期治療が最も大事なことです。また、合併症に遠ざけるように、気をつけましょう。

Author : 東京人間    2009-11-04