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旬の食べ物が健康にいい理由とは?

 現代のように温室で作られた野菜や果物が、店先にごく自然な顔をして並んでいると、四季の恵みの有り難さをつい忘れてしまいそうになります。いつでも料理に使え、いつでも食べられるという利便性を優先した結果、私たちはその季節にしか食べられない旬の喜びを放棄し、わざわざ季節外れの食材を手に入れて、満足しているのではないでしょうか?

トマトを例にとってみましょう。冬のトマトの味気なさは、だれでもが知っている通り、甘みがなく、そのうえ値段も高く、淡泊というよりはトマトの顔をしたキュウリを食べているような気がするほどです。それに比べると旬のトマトは、値段も安く、夏の太陽を十分に浴びたあの真っ赤に完熟したほっぺたを見ただけで、頬ずりしたくなってくるほどのはつらつぶりです。
ガブッとかぶりついた時のジューシーさ、ほんのりと漂う新鮮な青臭さにトマトが太陽の恵みをいっぱいに受けて育ったことを実感させてくれます。実は、真っ赤に熟れたトマトは、見た目だけでなく、健康にも非常にいいことが分かっています。なんといったって、「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われるほどの健康野菜なのです。
その秘密は、やはりトマトのその赤い色にあります。赤いトマトに含まれるリコピンというカロチノイドの一種の色素は、数多くの健康に良い作用を発揮します。ざっとあげてみましょう。まず抗酸化作用ですが、それには老化を防ぎ、肌や皮膚のみずみずしさを保ち、ガンも予防するという八面六臂の活躍ぶりです。
さらにビタミンCを多く含むことからコラーゲンの生成を助け、風邪の予防と回復、ストレス退治、肌の潤いやアンチエイジングにも役立ちます。タンパク質の再合成や脂肪の代謝を助けるビタミンB6も含むし、高血圧を予防するカリウムも含んでいます。

「もっとない?」と欲張りの人には、ペクチンもあります。これは通常、ミカンなどの柑橘類に含まれるものですが、腸内の環境を整える整腸作用があり、便秘に効くほか、生活習慣病の予防効果も発揮します。
これほどの効果は、とても温室育ちのトマトには期待できるものではありません。もちろん野菜や果物ばかりではなく、旬の魚介類だって同じ事。たとえば身が引き締まって脂がのっている冬の寒ブリです。寒さが脂肪を体に溜めこませ、にぎり寿司では、人気の一品となっているものですが、頭脳を明晰にするDHAや血液をさらさらにするEPA、それに肝機能を活発化させるタウリンも含んでいます。

このように旬の食べ物には、栄養価が高いだけでなく、免疫力や治癒力を高める健康に良いものがたくさん含まれています。冬の旬のものは、体を温める効果があり、春のものは体調のバランスを整え、夏のものは体内の熱を冷まし、秋のものは寒さに備える役割があります。もうこれからは、レトルト食品や温室栽培に頼る生活ではなく、旬のものを選ぶことが健康な生活を送る第一歩であることを覚えておきましょう。

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お茶が毒消しとなる理由とは?

 甘い物を食べた後で、「お茶がこわい」というのは、落語のオチですが、お寿司を食べた後で、濃い緑茶の「あがり」が必ずが出されるのには、なんだか深い理由が隠されているように思えます。考えてみると、生ものを食べる時にはワサビやショウガが必ずといっていいほど添えられていて、「なぜだろう?」と思ったことはないでしょうか。

 これは辛いものが好きな人のためについてくるというよりも、食べて当たらないようにと毒消しの役目をになっているもので、生ものを食べる時には、欠かすことのできない必須アイテムとなっています。
 細菌のコロニー(群れ)の真ん中にワサビやショウガを置く実験では、細菌は円を描くようにして遠ざかり、やがて次々と死んでいきます。さまざまな実験から、お茶もまた食中毒を起こすブドウ球菌や腸炎ビブリオ菌、ボツリヌス菌などに対して殺菌効果のあることが確認されています。昔の人は、こんな科学的な実験をしていたわけでもないのに、体験的に知っていて、それが幾世代にもわたって知恵として伝わり、やがて日本人の文化として定着していったのではないでしょうか。
 甘い物を食べた後では欠かせないお茶もまた、最初は毒消しの薬として用いられました。お茶を一杯、二杯といわずに「一服、二服」と今でも数えるのは、その名残りだと思われます。ただし、今では、「お茶を一服、どうぞ」と表現するのは、お年寄りの人に限られてしまったのは残念な気がします。
 お茶は中国の漢の時代から始まり、唐の時代には一般に広まったそうです。それがいつ日本に伝わったのかに関しては、諸説あってはっきりとしませんが、禅を日本にもたらした栄西禅師(えいさいぜんし)が、お茶の種を持ち帰り、「茶は養生の仙薬なり…」とはじまる『喫茶養生記(きっさようじょうき)』に、その薬効から栽培方法や製法までをくわしく記しています。
 1211年、鎌倉時代のことで、特に禅僧の間で眠気を覚ますのに用いたとされ、お茶の儀式が禅宗の行事には必要不可欠となったことで、普及にはずみがついたようです。将軍の源実朝(みなもとのさめとも)がひどい二日酔いをわずらい、その治療に栄西がお茶を献じたと、当時の記録書である『吾妻鏡(あづまかがみ)』には書かれています。

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カテキンとポリフェノール、どちらが健康にいい?

 最近、よく耳にする単語にカテキンとポリフェノールがあります。一般的に知られているのは、カテキンはお茶に含まれ、ポリフェノールはワインに含まれる、ということではないでしょうか。ピンポン~、当たりですけど、大当たりというわけにはいきません。

 植物は光合成をして有機物をつくり、動物は自分で有機物をつくることができないので、植物がつくる有機物を利用しながら生きています。光合成はまた、植物の体内にいろいろな物質をつくり、そのすべてが総称してポリフェノールと呼ばれています。4000種類以上が知られ、お茶のカテキンもそのうちの1種類なので、お茶のポリフェノールという言い方もできます。つまり「カテキンとポリフェノール、どちらが健康にいい?」という問題は成立しないことになります。
 ポリフェノールの中には、抗酸化作用のあるフラノボイド(野菜や果物に含まれる)、女性ホルモンのエストロゲンと似た作用をもつイソフラボン(大豆に多く含まれる)など、いろいろな名前のものがありますが、すべてポリフェノールの仲間です。
 ポリフェノールは、人間にとって非常に役に立つ活躍をしているものが多く、コレステロールが酸化するのを抑えるだけでなく、発ガン物質の活性化を抑制したり、活性酸素が悪さをするのを防いだり、血行を促進したりと実に多面性をもっています。
 お茶に含まれるカテキンもポリフェノールの1つですが、これにも抗酸化作用があり、動脈硬化や血圧上昇を抑える効果があります。

 近年、パソコンを長時間見てる人が増えたせいか、疲れ目に良いポリフェノールということで、アントシアニンの入ったブルーベリーが大きな注目を集めています。
実は、目は景色をそのまま見ているのではなくて、一度網膜に入った景色は電気信号に変換されて脳に送られ、脳が景色を再生して、見ていることになります。網膜上には光を電気信号に変えるロドプシン(光の受容体)という色素があり、それが目の酷使によって減少してしまいます。アントシアニンは、減少したロドプシンを再合成する作用があり、ビタミンAがそれを助けています。

 さて、フランス人は、動物性脂肪をたくさん食べているのに、心臓病や脳卒中で死ぬ人が少ないのは、赤ワインの消費量が世界一だからだという噂が面白おかしく広まっています。ボルドー産の赤ワインに含まれるポリフェノールが、特に悪玉コレステロールの酸化を抑制する効果が高いそうです。だからといって注意しなければいけないのは、肝硬変で死ぬ確率も高まっているということなので、幾ら赤ワインが良いからと言っても、飲み過ぎだけは気をつけなければなりません。

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ガンの4大治療とは?

 かつて、日本人の死因の1位を占めていたのは結核や脳卒中でしたが、1981年からはガンが毎年30万人を数え、首位を独占しています。2008年の平均寿命は、女性が86歳と24年連続世界1位、男性は79歳で世界3位。実は皮肉なことに、この長寿がガンにかかる確率を高める原因となっているのです。

 ガンは今日、突然かかるのではなく、一般的には遺伝子に傷がついてから10年から20年という長い歳月をかけて増殖し、1センチくらいの目に見える大きさになった時には、既にガン細胞の数は、10億個くらいにまで増えているのです。
 WHO(世界保健機関)は、発ガン物質と呼ばれるものは、私たちの日常生活を便利で豊かにするために使用されている無数の化学物質であり、それが70~90%を占めていると報告しています。化学物質に囲まれ、さらにストレスにさらされる生活を送ることで免疫機能の低下を招き、ガン化が進んでいるのが現代人の置かれている環境といえるでしょう。
 少し前までは、ガンは特別な人にだけおきる特別な病気であると考えられていましたが、今では毎日、だれでも5000個もの細胞がガン化し、体内にそなわった防衛網である免疫システムがそれらを退治しているのだということが分かってきました。

 さて、それでは「ガンにかかってしまった、もうダメだ」と多くの人は思うかもしれませんが、最近では早期発見早期治療をすれば、ガンは死なない病気になってきています。
 ガン治療には、①手術、②放射線療法、③抗ガン剤療法(化学療法)という3つの標準治療というものがあり、最近ではこれに④ガン免疫療法が加わっています。標準治療というのは、どこの病院で治療を受けても同じような効果が期待できるもので、それぞれに長所短所を抱えているのとケースバイケースなので、どれが最も優れているというものではありません。多くの場合、幾つかを併用する治療となります。

①の手術は文字通り、ガンだけを摘出するものです。手術だけですべてがうまくいくケースというのは、他の場所に転移してない良性の場合です。これにはガンが周囲の細胞に浸潤しているところまで取り除く拡大手術と取り除く範囲を最小限にし機能を残しながら行う縮小手術とがあります。手術後の後遺症や合併症を考慮すると、あるていどの体力がある人が対象となります。

②の放射線療法は、アゴのようにそこを取り除くと顔の形が変わってしまうような場合、体の機能を温存させたい時には向いていますが、再発や転移に対しては無力です。問題は、放射線治療が有効に作用しないガンが多いことです。
③の抗ガン剤療法は、手術や放射線治療が部分的な場所に限定されるのに対して、全身に散らばったガンを抑えるのに有効な手段となっています。ガン細胞は、抗ガン剤に対してもだんだんと耐性を備えて効きが悪くなり、より強い抗ガン剤を投与しなければならなくなります。そのために正常な細胞に与える影響も大きく、吐き気や脱毛、白血球や血小板の減少といった副作用が現れてきます。
④「ガン免疫療法」は、実は西洋医学では最近登場した治療法ですが、漢方の世界では大昔から行われていたもので、ガンの病巣だけを治療するのではなく、「ガン(細胞の不良品)だけでなく、病巣(生産ライン)も、病巣を作る体質(生産システム)そのものも改造する」、という療法です。ガンになりにくい体質を作ってしまえば、予防効果を発揮し、再発の心配もなくなるというわけです。従来の標準治療と比べると、根本的な予防体質を実現する可能性が大きいといえます。西洋医学の免疫療法は、自分の持っている免疫を強化して体内に送りこむという新しい手法です。

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“いやし”と副交感神経、どのような関係なの?

 世をあげて“いやし”ブームですが、その時に必ずでてくる副交感神経とは、一体どんな働きをするのでしょうか?

 たとえば突然、あなたが森の中で巨大なヘビに出会ったとします。そのヘビが鎌首を持たげて、あなたの方をふり向き、今にも飛びかかろうと身構えています。あなたは恐怖で金縛りにあいながらも身構え、いつでも逃げられるように後ずさりを始めます。
 この時にまず最初に反応するのが自律神経で、それには交感神経と副交感神経がお互いに相反する作用をもちながら働いています。体のすべての臓器には、この自律神経が働き、そのおかげで私たちはバランスを保っていられるのです。
 巨大なヘビに会った時の恐怖に対しては交感神経が優位となり、驚きで瞳は大きく見開かれ、掌からは冷や汗が吹き出し、唾液の分泌が抑えられるために口の中はカラカラに乾きます。心臓はドッキンドッキンと今にも破裂しそうなほどの勢いです。

 このように外からストレスが加わった時に、身を守るために働くのが交感神経です。怖い上司の前に出た時、みんなから注目されながら何かを発表しなければならない時、イヤな奴とでっくわしたり、激しい怒りを感じたり、悩みや不安にさいなまれていたりすると、いずれも交感神経が働いて全身が緊張状態となり、夜もイライラとしてなかなか寝付かれません。そこで精神的にリラックスさせる副交感神経の出番となります。

 副交感神経を優位にするために、アロマセラピーやハーブ、マイナスイオン、太極拳、ヨガ、足浴など、それこそいろいろな“いやし”が大流行りですが、それほどに現代人はストレスを抱えているのだといえます。副交感神経が優位になることで、好戦的な交感神経がしずまり、今度は体から緊張がほぐれていきます。瞳孔は収縮して小さくなり、脈拍もゆったりとして全身がだんだんとほぐされ、眠りに入るリラックスモードに切り替わります。
 副交感神経がずっと優位になれば、ストレスが無くなっていいように思えますが、生きている限り、何かが必ず敵となり壁となってあなたの行く手を塞ぎます。その時に戦うのが交感神経であり、またそれを鎮めるのが副交感神経なのです。
 これは、実際にはもっと細かく私たちの生命をコントロールしています。息を吸うときには交感神経が働き、吐く時には副交感神経が働くといったように、活動と抑制が交互に行われているからです。息を吐くときにゆっくりと時間をかけるだけでも、副交感神経が働いてリラックスモードに切り替わりますので、気分を落ち着かせたい時にはぜひ試してみてください。きっと役立ちます。

 問題はストレスを溜めて交感神経を緊張状態のままにしておくと、血管が収縮し全身の血流が悪くなり、やがて自律神経失調症や全身疾患といった本当の病気へと進んでしまうことです。血流の流れを改善するのは、漢方の得意とする分野です。特に漢方養生研究所が開発した養生食品は、肝臓・腎臓の機能を高めることで全身の健康状態を改善するのに大いに役立っています。適度の緊張と適度のリラックス、これが健康な生活を維持していく上での秘訣といってもいいでしょう。

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